昨今、地方の衰退や核家族化などに見られるように、日本で長年続いてきた「家制度」の仕組みが徐々に失われつつあります。また、度重なる災害や猛暑もあり、ますます、特に遠隔地にあるお墓を維持することが難しくなり、墓のあり方が社会問題になっています。

無縁となり、荒れ果て、やがて更地となるお墓も多い中、永代供養施設が人気なのもうなずけます。

寺院が提供する納骨堂への合葬は墓と比べ費用も安く、責任の一旦は果たせたような気がして、何かと安心できるものです。

しかし、本来、お墓は残したいものです。理由はどうあれ、今あるお墓を整理し、なくしてしまうことはとても心苦しく、自身の死後のことも含め不安なものです。

「できるなら維持したい。」我々は、その気持ちに寄り添い、お墓を少ない負担で維持する手助けをしたいと考えています。そして、ただ維持するのではなく、しっかりと追善供養したうえで残していくことが理想だと考えています。

 

そのためには、やはり、僧侶がお墓まで足を運び、読経し供養することが大切ではないでしょうか。