遠方にあるお墓、気になりませんか?

お墓を維持管理していた親族の他界を機に、管理がおろそかになった結果、荒廃し、やがて無縁となるお墓は後を絶ちません。比較的管理が容易な立地にある当寺でも、毎年のように、無縁化を理由に整理、更地になる墓があるほどで、過疎地や僻地でのお墓の維持管理の困難さはあえて言及するまでもありません。

墓じまいと永代供養

お墓は定期的に手入れをしないと容易く荒廃します。草は伸び、石が朽ち、見るも哀れです。僧として、端的に申し上げますと、ご自身やご家族が入る墓が別にあるならば、維持が困難な実家のお墓は早晩「墓じまい」をし、整理することが最善策だと思います。お墓の在り方はここ数年で大きく変わりました。永代供養(合葬)が一気に普及し、宅配便で遺骨がやり取りされるまでになっています。信仰的な観点はもちろん、経済的、心情的、社会的、等々いろいろな角度から考えても、先祖代々の墓を整理し縁のあるお寺や近隣の施設で永代供養してもらうことに、もはや壁はありません。

お墓や仏事の意義と必要性

しかし、お墓を残したいと思う気持ちや必要性が少しでもあるのであれば、やはりお墓は残すべきだと思います。個人主義や自由主義の伸張により、人や一族の繋がりが薄くなりつつある昨今、お墓や仏事がその絆を深める役を担っている事実は否定できません。また、お墓参りは自分自身を見つめなおす数少ない機会でもあります。なぜ自分が今ここに生きているのか、それは宗教信仰に関係なく、目の前の墓に眠る先祖がいたからに他なりません。その先祖の前では、感謝の念といいますか、きっと素直になれるものだと私は思います。

僧侶による代行という解決策

とはいえ、現実問題、維持管理するとなると、話しは別です。特に遠方に暮らすものにとって、管理者のいなくなった実家のお墓の維持管理は相当な困難を伴います。春秋の彼岸は無理にしても、せめてお盆だけは、、、と思いますが、毎年となるとそれすら難しいのが現実ではないでしょうか。昨今は気候変動の影響からか、夏場は異常なほどの猛暑になることも多く、体力的にも困難を伴います。また、地震や長雨、台風など、自然災害も気になります。

今年だけは、誰か代わりに墓の様子を見に行ってくれないものか。今回だけは、代わりに墓に参ってくれないものか。

そう考えるのも自然なことだと思います。そこで、我々はこう提案しています。
一時的に維持が難しいのであれば、「墓参りは代行を頼めばいい」のです。お墓の手入れや現状確認、読経、供養、全てを我々近隣に住む僧侶が皆様に代わって、お墓を維持するべく、お手伝いいたします。そして、今はやりの「リモート」墓参りにも対応いたします。新型コロナウィルスの問題がありますので、しばらくは、遠方からインターネットでのお墓参りも一つの選択肢だと思います。

お墓参り代行やリモートを含め、お墓の維持を諦める、その前に、ぜひ一度ご相談ください。
永代供養や墓じまいのご相談も合わせて受け付けております。(勧誘や斡旋は一切いたしません)

 

 

PAGE TOP
MENU